近年「潔癖症」(不潔恐怖症)とされる人が大変増加している印象がありますが、なぜこのような潔癖症の人が増えてしまっているのでしょう。
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まず、潔癖症とキレイ好きとの大きな違いはどこにあるのかと言うと、
「不安感」や「恐怖感」、「強迫行為」があるかどうか
という部分が大きな差と言えます。
例えばごみ捨て場の近くを通った時などに
@気にならない ⇒ 正常
Aちょっと嫌だと思う ⇒ 正常
B居ても立ってもいられなくなり、すぐにシャワーを浴びて、洋服を着替える ⇒ 潔癖症
(ひどい場合は着ていたものを捨てるなど)
というような感じです。
では潔癖症・不潔恐怖症はなぜ作られるのでしょうか。
そこを理解するためには、まず恐怖症の仕組みを理解するとわかりやすいかもしれません。
恐怖症には、高所恐怖症、尖端恐怖症、閉所恐怖症、男性恐怖症、夜道恐怖症、赤面恐怖症、不潔恐怖症、口臭恐怖症など様々な恐怖症が存在しますが、
掃除機恐怖症というケースもありカウンセリングでは何人かのクライアントさんに出会ったことがあります。
掃除機恐怖症の人たちは、幼い時に親から虐待を受けているケースが多く、
虐待をされる時、高い確率で登場したのが掃除機だったということです。
具体的には、掃除機を使って、大切にしているおもちゃを吸い取ろうとしたり、
髪の毛や顔などを怒りながら掃除機で吸われる経験をしたということです。
多くの人にとって掃除機を見たり、音を聞いただけで「怖い」という恐怖心は生じないと思いますが、
掃除機の音がする時に怖い思い・怖い体験をするという経験を何度も繰り返すと、
掃除機と恐怖心が結びついてしまい、
音を聞いただけで、見ただけでも震えてしまうなどの「条件付け」が行われてしまうのです。
ポイントとなるのは「条件付け」 です。
では潔癖症の場合はどのような環境で作られやすいかと言うと、
・子どもの頃洋服を汚して帰って来ると「汚い!」「きれいにしなさい!」と言ってひどく怒られた
・何か触ろうとしたら「汚いからやめなさい!」「触っちゃダメ!」「汚さないで!」などと強い口調で怒られた
・整理整頓・礼儀作法など手厳しくしつけられた
・想像力の豊かな子どもの時に「この中にはこわ〜いこわ〜いばい菌さんがうようよいるんだよ〜」という話を聞かされ怖い思いをした
・菌がうようよ生息する様子を映像で見せられた
・パソコンのキーボードにはトイレの便座の何倍も菌が付着しているなどの怖い話をいろいろと聞いてしまった
(特に最近は衛生・清掃用品などのCMで菌の存在を視覚的に見せ、菌への嫌悪感を助長していることなども潔癖症が増加する原因と考えられます)
など
いずれも、汚れと恐怖心・嫌悪感がセットとなって脳にプログラムされたというところがポイントです。
穏やかに笑顔で「きれいにしましょうね」みたいに言われて育った場合は
キレイ好きな人となり、潔癖症になる可能性は低いと考えられます。
また人間は精神的に不安的になると小さなことにこだわったり、ちょっとしたことに
不安感や恐怖心を感じやすくなるため、そういった部分が原因となって発症するケースもあります。
潔癖症は性格面との関連も指摘があり、
・礼儀正しい
・几帳面
・頑固
・完璧主義
などのタイプに多いとも言われます。
様々なケースが存在するため、一概に論ずることは出来ませんが、日常生活や人との関係に支障が出ない程度であれば問題ないかと思いますが、そうでない場合やお悩みの場合は専門医の受診やカウンセリングなどの利用をおすすめしております。
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