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中途退学者増加の予防と対策 school counseling

中途退学者を増やさないために ドロップアウトの主な心理的原因 予防と対策

中途退学者増加対策
近年多くの大学・短大・専門学校・高校などでは学校を途中で辞めてしまう中途退学者が増加傾向にあります。

心の病気やメンタル不調を原因とする中途退学の増加などの場合は定期的にメンタルヘルスセミナーなどを開催し、心の健康管理やセルフコントロールの技術などを身につける教育機会を提供することが重要になりますが、以下はそれ以外の部分で中途退学者(ドロップアウト)を出来る限り出さないために出来ることを、カウンセリングの視点からまとめてみましたので、参考にご活用ください。


1.学校・クラスの中に居場所が見つけられない。友達が出来ない。

近年の学生・生徒さんは子どもの頃からゲーム・パソコン・携帯・受験勉強など一人でやることを長年続けてきたため、昔にくらべ人と関わること、人間関係・友達を作ることが苦手な傾向にあります(方法がわからない)。また、人間関係がうまくいかないことが原因で、小学校・中学校・高校と不登校となった学生さんが入学してくるケースも少なくありません。

こういったコミュニケーションが苦手な学生さんだったり、過去に不登校だった学生さんの場合、入学後最初の数日で話せる人が見つけられないと、そのことが原因で不登校となり、そのまま辞めてしまうというケースが少なくありません。


対策としては、入学後の出来るだけ初期の段階で自己紹介ゲームやコミュニケーションゲーム、数人で行う協同作業を用意し、他の学生・生徒さんと話すきっかけを積極的に提供するなどの対策が必要です。自然に仲良くなるのを待っていてもそれが出来ない、仲良くなる方法がわからない場合が多くあります。入学後早い段階での対処が大切です。(先生や職員の方など気軽に話せる人・カウンセラーなど本人の居場所となる場が一つでも見つかると辞める確率は減少します。)

また最近では学食にぼっち席と呼ばれる個人用の座席を設ける学校さんも増えているようですが、実際にカウンセリングの現場では、食堂や教室などで居心地の悪さを訴える学生さんが少なくありません。皆は楽しそうに話しているのに、自分は一人で食事をしていたり、一人机に座っているだけというのが辛いようです。そういった場合に、人目につかず一人でいても良い場所・安心できる場所があると良いようです。


2.セルフイメージが低い(自信がない)

子どもの頃から親や先生などに誉められた経験がほとんどなく、自己評価が低い、自信が持てないため、自分から人に話しかけることがなかなか出来ない、自分はここにいて良いのか不安になってしまい不登校・退学になるケースもあります。

この場合の対策としてはその学生・生徒さんの良いところ(長所)を先生や周囲の人が積極的に言葉にして自信を持たせることが大切です。「自信を持ちなさい!」「自分から話かけなさい!」などの言葉は、全く自信のない子には届かない場合があります。自信がつくことで、自ら積極的に動くようになっていきます。教育は子供の長所を見つけ育てることが大切です。

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3.授業・学校に魅力を感じない。

もともと勉強嫌いな学生さんも多く存在することと思いますが、人間は例えば犬などに初めて接した時、噛まれるなどの経験をすると一生「犬」が怖くなるなどの傾向があります(原体験)。そのため入学後間もない授業では、学ぶことが楽しい、素晴らしいと思える原体験をしてもらうことが大切です。始めに悪いイメージを持ってしまうと授業や学校を好きになることが難しくなります。特に最近の学生・生徒さんは「そんな大変な思いをしてまでもやりたいとは思わない」という言葉を口にします。社会の厳しさを教えることも大切ですが、それ以上に楽しさ、そのことを学ぶことがいかに素晴らしいか、魅力があるかを伝えることが大切と思われます。


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4.やりたいことが他にある

スポーツの分野で働きたい、美容の分野で働きたいなど、他に意識が向いてしまうと、若い学生・生徒さんは視野が狭くなりがちなため、今の学校で学んでも役に立たないと考えてしまいます。このような場合はこの学校で学ぶことで、様々な職業的選択が可能になること、可能性が開けることを具体例で出来るだけ多く、また早い段階で提示することが大切かと思われます。卒業生の中に学生が憧れるような分野で働く方があれば、その方に学校で学んだことがどう活きたかなど話してもらうと良いでしょう。


5.夏休み空けなど長期休暇後の退学者増加について

夏休みなど長期休暇明けに退学者が増加してしまうケースも大変多くあるようです。個別にはそれぞれいろいろな原因がある思われますが、長期休暇明けに退学が増加してしまう一つの原因は、約1か月近く、学生さんによってはかなり緩んだ生活(朝遅くまで寝ている、昼夜逆転など)を繰り返してしまうことが大きい可能性があります。

生活習慣の乱れにより、学校が始まった際に朝起きることが出来なくなるのは想像に難くありませんが、長期休暇中は、起きたい時に起きて、テレビを見たい時に見て、ご飯を食べたい時に食べるなど、身体的にも心理的にもこれといった「ストレッサー」が存在しないため、心身共にかなり緩んでしまい、学校が始まった後のちょっとした刺激が大きなストレスに感じられてしまうことが大きいかと思われます。

体力的に辛い、身体が動かないというだけでなく、人によっては大きな休み明けの後は、電車に乗るのが怖い、人混みが怖い、人に会うのが怖い などの心理状態になる場合もございます。

(これは五月病の発生と同じような感じになります。)


よって、対策としては当たり前の話になってしまうのですが、学生さんに休み中出来るだけ規則正しい生活を送ること、身体を動かしたり運動すること、太陽にあたること、出来るだけ人に会うこと、いろいろな新しい経験をすることなど、いわゆる基本的な「生活指導」を日頃から行うことがとても重要になるかと思います。


しかし、いくら上記のことについて口で説明しても、実行するかどうかは学生さん本人の問題となってしまうため、、小学校などのように、夏休み中に定期的に登校日を設け、交感神経を刺激しシャキッとしてもらうのも一つ方法かと思います。


※総じて、日頃からの学校内での他者との良好なコミュニケーションが少なくなるほど、中途退学者は増加する傾向にあります。特に一人でポツンとしている学生には積極的な声がけをしていただくことが大切と思われます。


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※ドロップアウト軽減対策に活用する心理学・カウンセリングの技術 研修・講演行っております。


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