今日は3月11日。あれから数年の月日が流れました。
年月が経っても、未だ元通りの生活が出来ず、避難生活を強いられている方が大変多くいるとニュースで報道されております。
物理的復興が一日も早く進むことを願わずにはいられませんが、それだけでなくここのところ心の復興の重要性も叫ばれるようになっています。
東日本大震災やその他様々な出来事によって、私たちが心に大きな傷を負ってしまった場合、
どのように治したら良いのでしょう。
心とは目に見えない存在だけに、「心の傷」というとそれこそ目に見ることが出来ないため、
どうしたら傷を癒せるのか非常にわかりにくいものですが、
心的外傷ストレス障害(PTSD)の患者さんなど、心に傷を負った人の脳を調べてみると、
脳の「海馬」と呼ばれる記憶を司る部分が委縮していることが確認されています。
海馬という組織は継続的に強いストレスを感じると、神経細胞が破壊されてしまうのですが、
心の傷という目に見えない存在は、海馬の委縮という、
例えるなら「脳に傷がつく」という形で、物理的現象としても存在していることがわかっています。
(強いストレスとは、地震や津波の恐怖、離別の悲しみ、生活への不安、その他では児童虐待、DV、パワハラ、いじめなど)
一概に論ずることは出来ないのですが、
もしも
心の傷 = 海馬の委縮
という図式がある程度成り立つならば、、
考え方としては委縮した海馬を元に戻すことが出来れば、
もしかしたら心の傷が癒える と考えることは出来ないでしょうか。
ちなみに、海馬は
幼い時にスキンシップや愛情を沢山受けた
質の良い睡眠がとれている
運動をしている
といった人たちの方が大きくなっているという研究が存在します。
また笑うことも脳の血流を促進して海馬に良いという指摘もあります。
少しざっくりとした考え方になりますが、継続的にストレスを受けると海馬が委縮するなら、
継続的に「喜び」や「安らぎ」、「楽しみ」や「笑い」といったプラスの感情体験を多く積めば、
傷は回復していく、、そんな風に考えられるように思います。
・話をじっくり聞いてもらう
・好きな人に手を握ってもらう・抱きしめてもらう
・マッサージやアロマセラピーを受ける
・お笑い番組を見て沢山笑う
・動物と触れ合ってみる
・好きなように絵を書く
・大好きな音楽を聴く
・沢山遊ぶ 他
このように
心を癒す とされる方法は沢山存在していますが、重要なことは
自分自身(その人自身)がそれをやっていると
「安心する」
「楽しい」
「嬉しい」
「心地良い」
こういった感情体験が出来るということです。
そして、そのような経験を継続的に行っていくことが、心の傷を癒していく一つの方法として考えられるように思います。
※トピックの内容は参考までにご活用ください。
※症状が重い場合などは通院による投薬なども方法です。またその際、回復のためには主治医の先生との信頼関係が重要となります。
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