「あなたの長所を10個書いてください。」
もしも試験問題でこんな問題が出されたら、皆さんスラスラと答えられますか?
私は時折、学校の心理学の授業の試験問題でこんな問題を出すことがあります。
1個書ければ1点、10個書ければ10点もらえます。
極端なことを言うと、適当に10個書いても、10点もらえるので、中には「こんな問題出して・・」、、と批判される先生もおります(汗)。。
しかし、実際にやってみるとわかるのですが、自分に自信が持てない子や、落ち込みがちな子、
人と関わることがなかなか難しい子・メンタル不調になりやすい子は、この10個が書けないことが多いのです。
2〜3個で提出する子もいれば、その部分を白紙で出す子もいます。
書ける人からすれば、長所を書くなんて何でもないようなことだ思うのですが、
書けない子にとっては大変な作業なのです。
(この傾向は大人の方をカウンセリングしていても同様の傾向が見られます)
例えば商品を販売する時に、その商品の優れたところ、長所をしっかり理解しなければ、
その商品を積極的に売ることは難しいと思います。
これと同じで、自分に自信がなかったり、積極的に行動がなかなか出来ないお子さんや新入社員さんは、
自分の長所を自覚出来ていないことが多いのです。
長所がないのではなく、本人が自覚が出来ていないのです。
その逆に自信があって積極性が高い新入社員やお子さんは、自分の長所がしっかりと自覚出来ている傾向にあります。
このように、自分の長所に気づき、理解する力は、自信や積極性、ストレス耐性力・幸福感など多くの部分影響を与えているのです。
こういった理由から、上記のような試験問題を出しているの訳ですが、
子どもや人が自分の長所を意識したり、じっくり考えるということに一つ大きな意味があるのです。
しかし、子どもや新入社員さんが自分の長所に気づき、物事に積極的に取り組めるようにするためには、
それ以上に大切なことがあります。
それは日頃から教師や親、周囲の大人たちが適時、子どもやその人のいいところに気づき、褒めることです。
これにより子どもは自分の長所を意識するようになり、自己肯定感が持てるようになります。
シンプルに言えば、親や先生・上司・周囲の日々の声掛けによって自信が持てるようになっていくのです。
(もしも上記のテストで長所があまり書けない人がいた場合は特に意識して声掛けをすることが大切です)
その逆に気をつけなくてはいけないのは、大人の目線でお子さんの出来ないことや、
ダメなことばかりを指摘することです。
こういったことが多いと、お子さんは自分の長所より、欠点が常に意識され自己肯定感は育ちません。
そして、自己肯定感が育たなければ、自分なんかどうせダメだしという気持ちが支配し、
自信もったり、積極的に行動することが難しくなってしまいます。
子どもの積極性を伸ばすためには、「積極的に行動しなさい」と言うだけでなく、
その子の持つ長所に気づかせ、自己肯定感を育てることが大切なのです。
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